究極の英語学習法K/H Systemをやりきった感想
先日、究極の英語学習法K/H Systemという英語の学習本をやり切りました。
- 著者は通訳者で、通訳者になりたい人向けの勉強法教えていた
- それを通訳するためではなく、英語を使えるようになりたい一般的な人にアレンジ
- 読んでふむふむと覚えたり・暗記する系の本ではない
シャドーイング
シャドーイングがベースなのですが、普通のシャドーイング本とは大きく趣が異なります。
シャドーイングに限らず、普通に英語を口から出す練習をすると
- 詰まらず喋る
- 発音がおかしくないか
- イントネーションは大丈夫か
- a, the, 複数形も言えるか
こういったことを漠然とまぜこぜで練習するために、何も上達しなかったり達成感を得られにくかったります。
しかしこの本では、3分ぐらいのネイティブの1つの音声で
- 意味を理解する
- 文の構造も理解する
- イントネーション
- 発音
- スムーズさ
という1つ1つの観点に的を絞り、何度も何度もシャドーイングし上達したら次の観点をさらに何度も何度も練習する感じでした。
また、この本は入門編となっているけどネイティブが3分程度話すスピードと内容をベースに練習するので、中上級者向けというかTOEIC600(500)〜じゃないと、1つ1つをなかなかこなせないし、身につかないしで、いたずらに時間を費やしてしまうで初学者の段階ではトライしない方がいいと思いました。
スポーツ
その上、100%ミスなしでシャドーイングできるようになるまで、1つの音声を何度も何度も練習します。大分スパルタです。
というのもの、英語はある日突然、スラスラと話したり使えたりするものではなく
どちらかというと楽器やスポーツと同じで、繰り返しの練習で口と脳が慣れたり、最適化されてくることで話したり使えたりするという考えのようでした。
そして、ここまで繰り返して自分の口からネイティブのスピードでシャドーイングができることでヒアリングまで向上するそうです。
自分が最初に取り組んだ時、ネイティブの言葉に全然口がついけないというか、人生の中で一度もやってこなかった日本語にはない口の運びをするため全然思うようにシャドーイングできずかなり苦労しました。
その口の運びがうまく行かないところを、克服してやろうと3時間ぶっ続けで練習してみましたが、なかなか上手くはいきませんでした。
上手く行かないところを
- 単語、2〜6文字、1文。と狭い範囲から順に、一人でゆっくりでも喋れるまで練習する
- 単語、2〜6文字、1文。と狭い範囲から順に、その範囲だけ連続してシャドーイング練習する。(音声再生ソフトのシークバーをその狭い範囲にピンポイントで連続して戻して)
- 30分程度の練習を数時間ごとに分けたり、4、5日毎日淡々と続ける
と上手くいきました。
この経験が、あぁ本当に脳や口・筋肉に覚えさせるスポーツみたいだと思いました。
理系
1つの音声を、骨までしゃぶり尽くすように練習することについて
この本は根性論ではなく理路整然ときちんと説明されている上に、何度も何度も繰り返し練習するためのモチベーション維持の工夫が理系っぽく、個人的にとても共感できて良いと思えました。
初版が2001年だったのでもっと早く出会っておきたかった。そう思えた一冊でした。
まだTOEICは受けていないので成果のほどは不明でが、やりきったことでヒアリングは上がったような気はします。
しかし、英語が使えるようになったというレベルまでは達したとは思いません。
ただ、これを続けたらもっと良くなりそうだと思ったので、続編に当たる入門編ワークブックがあったので続けてやろうと思います。